出雲大社は稲佐の浜から。砂をいただき、素鵞社で御砂を受ける参拝方法

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出雲大社に参拝しました。

今回の旅で、いちばん心に残っているのは「砂」でした。

稲佐の浜で砂をいただき、出雲大社の御本殿の裏手にある素鵞社(そがのやしろ)へお参りし、その砂をお供えして、御砂をいただく。ただの作法ではなく、浜から大社へ、そして自分の内側へと、何かが静かに伝わり受け取っていくような時間でした。

今回は特に仕事の変わり目で迷っていた時期。少しでもそのパワーに触れたくて、まず出雲大社東京分祠と神田神社に事前にご挨拶しました。

そして現地では、まず稲佐の浜へ。

なぜ出雲大社の前に稲佐の浜へ行くのか。砂はどういただくのか。境内ではどのように参拝するのか。実際に歩いてみて感じたことも含めて、出雲大社の「砂」をめぐる参拝をご紹介します。

出雲大社はなんの神様?

出雲大社の御祭神は大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)です。

大国主大神は、国づくりの神様として知られています。だいこくさまとも呼ばれ、親しまれていますが、七福神の「大黒天」とは別の神様とされています。

大国主大神には「大己貴神(おおなむちのかみ)」「大物主神(おおものぬしのかみ)」「八千矛神(やちほこのかみ)」「大国魂神(おおくにたまのかみ)」「顕国魂神(うつしくにたまのかみ)など、多くの御神名があるとされます。

それは、国づくりの中で「農耕・漁業・殖産から医薬の道まで、私たちが生きてゆく上で必要な様々な知恵を授けられたことへの感謝」が御神名として讃えられてきたからだそうです。

出雲大社の前に、まず稲佐の浜に行く理由

今回、出雲大社へ向かう前に、まず稲佐の浜に伺いました。

稲佐の浜は、古事記や日本書紀にある大国主大神から天照大御神への「国譲り神話」の舞台となった浜で、旧暦10月の神在月に、全国から集まられた八百万の神々をお迎えする「神迎神事」が行われる場所としても知られています。
出雲大社から西へ約800メートル。歩いても行ける距離にあります。

この稲佐の浜で砂をいただき、出雲大社の素鵞社へお参りします。
そして、稲佐の浜の砂を素鵞社の床縁下にお供えし、もともとある御砂を少しいただいて帰る、という信仰があります。最初に稲佐の浜へ行くのは、この「御砂」をいただくための大切な始まりなのです。

稲佐の浜で砂をいただく

実際に稲佐の浜に着くと、その日は風が強く、波もかなり高い日でした。

浜には、海に向かって立つ弁天島があります。
まずはそこにご挨拶をしてから砂をいただきたいと思っていたのですが、波が押し寄せるタイミングが早く、近づくのも簡単ではありません。

周りの人たちも波が引いた一瞬を見計らってお賽銭を入れ、お参りし、砂をいただき、急いで戻ってきます。見ているうちに、お互いに応援するような気持ちになりました。

そのとき、地元の方と思われる男性が「波の引く力が強いです。今朝も人が転んでいましたから気をつけてください」と声をかけてくださいました。

たしかに、見ているうちにだんだん波のリズムがわかってきて、なんとか砂をいただき、転ばずに戻ってくることができました。くわしい方はジップロックなどの袋を持参されるようですが、私はビニール袋で砂をぎゅっとつかむので精一杯でした……。

稲佐の浜から「神迎の道」を通って出雲大社へ

砂をいただいたら、稲佐の浜から「神迎えの道」を通って出雲大社に向かいます。神有月に浜で迎えられた神様たちが、出雲大社へ向かわれる道です。道の色も周囲とは違う色に舗装されています。歩いて20分ほどで出雲大社の入り口に着きました。

出雲大社の参拝作法は「2礼4拍手1礼」

出雲大社に着いたら、勢溜の大鳥居から参道へ入ります。

出雲大社の参道は、ゆるやかに下っていくのが特徴です。この「下っていく」感覚も印象的でした。

拝殿でお参りし、その後、御本殿前の八足門へ。出雲大社の正式な参拝方法は「2礼4拍手1礼」です。御本殿のまわりは、瑞垣に沿って左回り(時計と反対回り)に進みます。

大国主大神の御神座は西向きとされているため、御本殿の正面だけでなく、西側からもご挨拶するとよいとされています。

素鷲社で砂をお供えし、御砂をいただく

御本殿の裏手に進むと素鷲社が見えてきました。床縁下に置かれた箱に稲佐の浜でいただいた砂をお供えし、御砂を少しいただいて帰ります。御守として持ち帰ったり、家の土地や田畑にまいて清めたりする信仰があるそうです。

出雲大社のご利益は? 出雲大社で人生が変わる?

出雲大社のご利益といえば、「縁結び」です。

でも実際には、もっと幅広い意味でのご縁のことだとわかりました。自分に必要なもの。これから向かう場所。手放していい役割。大切にしたい人や仕事。本来の自分に戻っていくための流れーーそういうものが、静かに結び直されていくような感覚がありました。公式サイトにも、

広く“えんむすび”の神として人々に慕われていらっしゃいますが、この“縁”は男女の縁だけではなく、生きとし生けるものが共に豊かに栄えていくための貴い結びつき

とありました。

伊勢神宮は上に上に伸びていく力を感じましたが、出雲大社はどこまでも大地を伝わって力強く広がっていく感じがします。

参拝を終えてからは余計な力や遠慮が少しずつ抜けて、これからの自分に必要なものがはっきりと見えるようになりました。人生が変わるというより、本当はもうわかっていた変化を自覚し、受け取れるようになる。そんな力をいただいた感じがしています。

出雲大社へのアクセス

出雲大社(いづもおおやしろ)
御祭神
 大国主大神
住所:島根県出雲市大社町杵築東195 
参拝時間:6:00-19:00(御本殿裏側エリア、素鵞社は16:30まで)
 授与所:8:30-16:30
アクセス:出雲縁結び空港から空港連絡バスでJR出雲市駅
     一畑電鉄 電鉄出雲市駅ー出雲大社前駅下車 徒歩10分
        もしくはバスで正門前下車

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