2026年の初詣におすすめ。奈良・丹生川上神社下社の神様は?馬との関係は?

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2026年午年、どこの神社に初詣に行こうかなと思っている方に。特におすすめしたいのが奈良・吉野の丹生川上神社下社です。山の奥にある、とても古くから水を守ってこられた神様のお社です。

境内には、白と黒の御神馬が住んでいます。普段はのんびり過ごしているのですが、特にある時間になると人が集まってくることでも知られています。なぜ、そんなに人気なのか? ーー丹生川上神社下社の長い歴史と馬をめぐる深い意味とあわせてお伝えします。

丹生川上神社下社とは?

丹生川上神社は、1300余年の歴史を持つ、奈良県吉野郡の丹生川流域の水源から河口に三社(上社・中社・下社)が鎮座する、日本最古の水神を祀る社です。古代の人々が、川全体を聖域と見なしていた名残といわれます。下社は、中でも農耕に欠かせない水の恵みを感謝する場として信仰されてきました。

676年、天武天皇の時代に「人の声の聞こえない奥深い山に神の宿る柱を立て、祀れば、雨をよく司る」とのお告げを受けて創立されたといわれています。平安時代には、明神大社(特に古来より霊験が著しいとされる神に対する国家が与えた称号)二十二社の一つとなり、明治には官幣大社となりました。

境内に沿うように、丹生川が流れています。吉野川の支流で、古来より清流として知られています。この川の気配がとても強く、降り立つと、あたりにはまるで水の中にいるような濃密な空気が漂っていました。参道の石段や杉木立に包まれた境内は、湿潤な空気に満ち、まさに水神を祀る社にふさわしい佇まいです。

丹生川上神社下社の神様は?

丹生川上神社下社の御祭神は、闇龗神(くらおかみのかみ)ーー雷など、気象と水を司るとされます。『古事記』に登場するイザナギとイザナミの子神で、水を恵みとして祀る以前の、水そのものを神であり、すべてを司る日本最古の水神様。「お願いをする神社」というより、人が自然と向き合ってきた原点のような場所です。

また、丹生川の「丹」の字は水銀を表すといわれ、当時、神事においても大事にされていました。丹の字がつく神社は全国にありますが、その中でも丹生川上神社三社は、水神信仰の中心として特別な位置を占めています。

丹生川上神社下社と「馬」の関係は?

丹生川上神社は、馬との深い関わりでも知られています。

丹生川上神社(上・中・下社)は、古来、雨乞いと雨を止めるための神事で「馬」を奉納した神社として知られています。奈良時代の『続日本紀』 にも、 763年に黒毛の馬を献上して以来、雨を願うときには 黒馬、雨を鎮めたいときには 白馬を献じたという記録が残ります。この風習が絵馬の始まりとなりました。馬は、人と自然のあいだを行き来する存在と考えられ、その祈りを背負い、水神のもとへ届ける媒介だったのです。

丹生川上神社下社の境内には、黒ちゃんと白ちゃんと呼ばれる神様のお馬「丹生の御神馬」がいます。朝と夜には小屋から境内の囲いの中に出勤し、17時の時報の音楽と共に、黒ちゃんが囲いの木を外し、自分たちで境内の入り口にある小屋に帰っていくのです。

この様子はほぼ毎日、SNSInstagram /Facebook)でアップされていますので、ぜひご覧ください。伺ったのは朝で、直接その様子を拝むことは叶いませんでしたが、地元の方らしき男性が「9時になったら、お馬さんが出てきますから」と笑顔で教えてくださる様子から、馬と地域との関係が伝わってきました。

丹生川上神社下社を 2026年に訪れたい理由は?

左手奥には樹齢およそ600年とされる大きな杉の御神木がありました。幹周り4. 8m、高さは27m。境内には他にも真っ直ぐに空に向かって立つ杉の木がたくさんあります。

十二支の午(うま)は、古来より行動力・スピード・前進、というイメージがあります。馬とともに祈りを捧げる丹生川上神社は、午年の初詣にふさわしい場所といえます。それでも丹生川上神社下社では、自然との関係が結び直されていくような、とても落ち着いた気持ちになりました。

丹生川の流れの音とひんやりした空気を感じるからか、人の多いにぎやかな神社にあるようなハレの気とは種類の違う雰囲気。馬と水と森――そのすべてが一体となって、自然との調和を取り戻す力を教えてくれるような、穏やかで清々しい気に満ちています。
2026年の午年にまずおすすめしたい神社です。

丹生川上神社下社(にうかわかみじんじゃしもしゃ) Facebook Instagram

御祭神
 闇龗神
住所:奈良県吉野郡下市町長谷1-1
アクセス:近鉄吉野線下市口駅から笠木・洞川温泉行きバスで「長谷(ながたに)」下車すぐ
開門時間:08:00~17:00

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