猿田彦神社は何の神様?ご利益は?参拝ポイントは? おすすめのお守りは? 伊勢神宮ゆかりの「みちひらきの神社」

神社

伊勢神宮の外宮のあと、猿田彦神社へ向かいました。

境内に入ると、ぱっと空が開け、朗らかな光が差し込みます。伊勢の町の中にありながら、どこか軽やかな空気が流れる場所です。方位除けから芸能まで、さまざまなご利益を求める人が絶えず訪れます。「何かを始めたい」「迷っている」——そんなときにそっと背中を押してくれる神社です。

この記事では、猿田彦神社の参拝ポイントやご利益、伊勢神宮との関係についてご紹介します。

猿田彦神社は何の神様を祀っている?

御祭神は、猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)。

天孫降臨の際、瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)を先導し、天の神々を地上へ導いた紙として、『古事記』『日本書紀』に記されています。この神話から、猿田彦大神は、「啓行(みちひらき)の神」として、ものごとの最初や分岐点、挑戦のときに現れ、人の進む道をより良い方向へ導く大神として、広く信仰されてきました。

相殿には、猿田彦大神の末裔とされる大田命(おおたのみこと)も祀られています。

猿田彦神社は伊勢神宮と並んで語られることが多い神社ですが、別宮や摂社ではありません。大田命が五十鈴川上の地を倭姫命に献上したことで、伊勢神宮が創建されたという縁から、この地の地主神として祀られています。

現在も猿田彦大神の直系の子孫である宇治土公(うじのつちぎみ)家が代々宮司を務め、祭祀に関連する重要な役割を担っています。伊勢神宮の歴史を、すぐそばで支えてきた存在とも言える神社です。

猿田彦神社のご利益は?

猿田彦大神は「みちひらき」の神様として、方位除け(八方除け)・事業開運・交通安全・五穀豊穣など、幅広いご利益があるとされています。

特におすすめなのは、新しいことを始めるときの参拝です。自分が向かう先を、大神に照らしていただく——そんな気持ちで参拝すると、境内の空気がより清々しく感じられます。

境内を歩くと、社殿や手水舎、鳥居など境内の随所に八角形が用いられていることに気づきます。これは方位を司る神の御神徳を、形で表したもの。境内を歩きながら探してみるのも、参拝の楽しみのひとつです。

猿田彦神社の参拝ポイントは?

猿田彦神社を訪れたら、ぜひ注目したい参拝ポイントがあります。

方位石(古殿地)

拝殿の正面には、方角を刻んだ八角形の石柱(方位石・古殿地)があります。昭和11年の御造営まで御神座があった特別な場所で、今も多くの人が手を触れて開運を願います。

触れる順番に決まりはありません。自分の祈りたい方角に手を当てて祈るとよいとされています。

御神田

もうひとつおすすめしたいのが、本殿裏手にある御神田です。向こうの森から心地よい風が吹いてきて、手を合わせるだけで、自然に気持ちが整っていきます。

みちひらきの神社に田んぼがある。その事実だけでも、ここまで来られたことをありがたいと感じました。

境内には、佐瑠女神社(さるめじんじゃ)も鎮座しています(2026年11月ごろまで改修工事中のため、猿田彦神社内に假殿を設置)。

御祭神は
天宇受売命(あめのうずめのみこと)

天岩戸の前で神楽を舞い、天照大御神を再び世に現れさせ、天孫降臨のときには瓊瓊杵尊に同行して猿田彦大神を引き合わせ、ともに五十鈴の川上の地に来られた功により、”猨女君”(さるめのきみ)の称号を受けられました。
「俳優(わざおぎ)、神楽、技芸、鎮魂の祖神」として芸能上達、表現力、縁結びなどのご利益があるとされています。

猿田彦大神の妻となったという説もあり、物語は奥深くへと続いています。

猿田彦神社を参拝する順番は?

伊勢を訪れる際は、

まず二見興玉神社にご挨拶してから、
外宮(豊受大神社)で感謝をお伝えし、
次に猿田彦神社で、みちひらきの導きをいただく。
それから内宮(皇大神宮)で、天照大御神へお参りする。

ーーこれが一般的な流れとされるようです。確かにこの順番を意識して訪れると、理解がより深まる感じがします。

猿田彦神社でおすすめのお守りは?

猿田彦神社を訪れたなら、「みちひらき御守」がおすすめです。新しい道を切り拓くご利益にちなんだお守り。8色から選べるほか、持ち歩きやすい「みちひらき小まもり」や、特に何かを始めようとしている方への「はじめの一歩御守」は、お土産にも喜ばれます。

猿田彦神社のグリーンボンド投資とは?

少し意外に思われるかもしれませんが、猿田彦神社は三重県が発行する「みえグリーンボンド(環境債)」への投資を5年連続で実施し、その内容を公式サイトで公表しています。

グリーンボンドとは、温室効果ガスの排出削減や気候変動など、環境課題の解決に資金を充てるための債券です。

古くから森と土地を守ってきた神社が、現代の環境問題にも向き合い、その取り組みを社会に発信している。その姿勢は、現代における「みちひらき」のひとつの形と言えそうです。

伊勢神宮のすぐそばにありながら、どこかやわらかな空気に包まれた猿田彦神社。
新しい道を歩き出すとき、訪れてみたくなる神社です。

猿田彦神社へのアクセス

猿田彦神社 
御祭神
 猿田彦大神
 大田命

アクセス:
JR東海 伊勢市駅/近鉄 宇治山田駅/近鉄 五十鈴川駅 より
各駅タクシーで5〜10分 
三重交通バス「猿田彦神社前」下車
授与所・ご祈祷受付時間:8:30〜17:00(神楽は〜16:00)

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