長野のパワースポット・穂高神社はなんの神様? ご利益は? 御船祭とは? 参拝帰りのお楽しみもご紹介

神社

安曇野に住む友人を訪ねたら、まず連れて行ってくれたのが、穂高駅近くに鎮座する穂高神社 本宮でした。

安曇野の町そのものが澄んだ空気に満ちていますが、境内に足を踏み入れると、さらに空が高くなるような感覚がありました。背後には穂高連峰。境内に樹齢500年以上とされる大きな杉の木「孝養杉」がいらっしゃるせいか、里の中にあるはずなのに、光が上から静かに落ちてくる。背筋がすっと伸びるのに、どこかほっとする――そんな神社です。

長野を訪れるなら、ぜひお参りしたい穂高神社。本宮を中心に、この澄んだパワースポットの意外な歴史とご利益、お祭りについてご紹介します。

穂高神社はなんの神様?

穂高神社は、平安時代の延喜式神名帳に記載された式内社で、信濃国三宮の一つと伝わります。

安曇野市穂高の「本宮」、松本市・上高地の明神池のほとりにある「奥宮」、北アルプス最高峰の奥穂高岳(標高3190m)山頂の「嶺宮」の三社で構成され、「日本アルプスの総鎮守」とも称されています。

御祭神は穂高見命(ほたかみのみこと)で、以下のように祀られています。
・中殿に穂高見命
・左殿:綿津見命(わたつみのみこと)
・右殿:瓊瓊杵命(ににぎのみこと)
・別宮:天照大御命(あまてらすおおみみこと)
・若宮:安曇連比羅夫命(あづみのむらじひらふのみこと)
・相殿:信濃中将(御伽草子のものぐさ太郎)

穂高神社のご利益は?

穂高神社のご利益は、海陸交通守護・開運・縁結びの神です。

海運守護? ーー参拝をしてから神社の社務所に行くと、見慣れない本が目に入りました。

『図説 穂高神社と安曇族』とあります。

穂高神社の御祭神である穂高見命は、安曇族の祖神とされています。安曇族とは、弥生時代から古墳時代にかけて北九州(志賀島)を本拠地とし、優れた航海術で交易や水軍(海人)として活躍した氏族です。『日本書紀』にも安曇連の名が見え、有力氏族であったことがわかります。

海神「綿津見命」を祖神に持ち、後に海から河川(糸魚川や姫川)を遡り、信濃の安曇野など全国へ移住。安曇野では水田稲作や土地の開拓を行い、その暮らしの拠り所として穂高神社が建てられました。つまり、北九州から海の神様を祖神とする安曇族が山に移り住み、祀られたのが穂高神社なのです。

ここから、穂高神社は古来、海上安全や交通安全、産業守護の神として信仰を集めてきました。そのご利益は、安曇族を知ることでさらに理解が深まります。

交通安全・海上安全:海神を祖神とするので、航海守護から転じた最強のご利益
産業守護・商売繁盛:安曇族は水運・交易を担ったことから、物流・流通の守護神
開運招福・心身清浄:水の神の性質から、浄化のご利益
山岳安全:上高地奥宮では登山守護

穂高神社 1年で最大のお祭り 御船祭とは?

穂高神社にも、500年以上続くという、20年ごとに御本殿を造り替える式年大遷宮祭があります。このほか20年の間に2度行う小遷宮祭もあります。そして毎年のお祭りの中で最も大きなものが、毎年9月27日に行われる「御船祭 (おふねまつり)」です。大きな船の山車を引く海人族の伝承を受け継いでいるものとして知られ、多くの人が集まります。

子ども船3艘、大人船2艘 が神前に曳き出され、クライマックスには長さ12m、高さ6mのお船が激しくぶつかり合います。
安曇野の澄んだ空気の中で、船がぶつかり合う祭りが行われる。
その不思議さこそが、穂高神社の魅力なのかもしれません。

穂高神社 参拝帰りのお楽しみは?

穂高神社の入り口近くに、自然食品店「よろづや いっかく」さんが目に止まりました。入ってみると、珍しい地元の野菜やお味噌など、心身に良さそうなものがぎっしりと並んでいます。ここでは珍しい皮の分厚い赤いカブや、菜の花のような野菜と、手作りマフィンと米粉クッキー、そしてお味噌を購入。そのあとは、友達が連れて行ってくれた松川村の町田農園で自然農法のりんごをいただきました。その甘くてさわやかでおいしかったこと…!

山の実りをいただきながら海を想う。穂高神社の意外な歴史を知って、安曇野の豊かな山川の景色と青空と澄んだ空気を大きく吸い込み、すっかり心身まるごと浄化された体験となりました。

穂高神社 本宮
御祭神:
 穂高見命
 綿津見命

住所:本宮 長野県安曇野市穂高6079
奥宮(4月27日~11月15日まで)長野県松本市安曇上高地
アクセス:JR大糸線「穂高駅」徒歩約3分
開門時間:9:00-15:00(正式参拝受付)、9:00-17:00(授与所)

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