湯島天満宮(湯島天神)の合格祈願。おすすめのやり方は絵馬と締めの一杯?

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今回は、合格祈願で知られる湯島の天神さま、湯島天満宮のお話です。

子どもの受験期がくるたびに、何かとお願いごとばかりしてきました。ママ友どうしでお守りを送りあったり、塾から湯島天神の四角い鉛筆をいただいたりしたこともありました。あらためて、合格祈願のやり方を振り返ってみました。

湯島天満宮の合格祈願は絵馬と「入試突破鉢巻」と、締めの1杯?

1月、何度目かの合格祈願に家族で湯島天満宮へ伺いました。1667年(寛文7)年と刻銘がある銅製の表鳥居(東京都指定有形文化財)をくぐって境内に入っていくと、長い行列ができていました。ゆっくり並んで参拝し、授与所の行列に並び直します。

「学業守」とあわせていつもいただいていたのは、赤い梅の印が入った「入試突破鉢巻」です。

これは、本人も友達にあげてもグッと気合いが入るらしく、喜ばれます。そしてやっぱり、絵馬。1月に家族で合格祈願に訪れた時はさすがピーク時で、絵馬がこんもりと生い茂る木の葉っぱのように積み重なり、みんな自分の絵馬を誰かの絵馬の上に結びつけるだけでも大変そうでした。

絵馬を結びつけたあと、多くの人がそのまますぐには帰らず、なんとなく境内を漂っています。よく見ると、のんびりベンチに座る人たちの手には白い紙コップが。

これが最後のお楽しみ、湯島名物「合格甘酒」(300円)です。創業昭和五十年(という表記に歴史を感じると自分の歴史を感じそうですがつまり創業50周年)、この締めの甘い1杯をじっくりいただくのが、ご祈願のめでたい締めくくりです。

湯島天満宮が「湯島天神」とも呼ばれる理由は?

公式サイトによれば、湯島天満宮は、もともとは古墳時代の中期(458年)に雄略天皇が「天之手力雄命(アメノタヂカラオノミコト)」を祀ったのが始まりという、とても長い歴史がある場所です。

天之手力雄命といえば、天岩戸にこもっていた天照大神が、岩戸を少し開けた隙に、その岩戸を力強く開けてアマテラスを外に引き出したところから、力持ちの神様といわれます。新たな扉を開きたい、という願いにぴったりです。

その後、南北朝時代(1355)に菅原道真公が「文道の大祖」として勧請され、文明10年(1478)には太田道灌が再建。天正18年(1590)以降は、徳川家康公によって大切に崇敬されてきました。

都で誠実に仕えながらも、誤解と政争により大宰府へ左遷された道真公。それでも人を恨まず、詩や学問を通して真っ直ぐに生きたその姿が、いまも祈りの原型なのだと思います。

湯島天満宮が「天神さま」なのは菅原道真公への信仰から?

それにしてもなぜ湯島天満宮が「天神さま」なのか。

もともとは雷神の「天神」として、農民には大切な雨と水をもたらす信仰の対象だったところに、都の貴族たちが道真公の怒りを雷として恐れ、さらに道真公が生前、学問や文芸に秀でていたことから、学問の神様(文道の大祖、文学・詩歌・書道・芸能の神、慈悲の神)としての意味が加わり、広く信仰されるようになりました。

これも公式サイトによると、「天神信仰」とは、神さまとして崇められた菅原道真公の神霊に対する信仰で、なんと天満宮は全国に12,000社もあるそうです。総本部的な場所は、道真公の生まれ故郷・京都にある北野天満宮(全国天満宮総本社)と、流刑により最期を迎えられた場所、福岡の太宰府天満宮(全国天満宮総本宮)です。

この中で生誕日(6月25日)や命日(2月25日)、月命日を中心に天神講と呼ばれる行事やお祭りなどが広がり、全国に天神さま、天満宮が建立され、現代に伝わっています。全国に天神様があるのは、そういう理由なんですね。

境内の大きな見どころは、江戸時代から梅の名所としても親しまれてきた、梅園にある約300本の梅の木です。花が咲く頃、梅まつりが開催されます。

なぜ梅なのか。太宰府天満宮のサイトによると、道真公は、京都から大宰府へいわれのない罪で左遷される折、自邸の梅の木に「東風吹かば 匂ひおこせよ梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ」と歌で別れを告げられ、道真公を慕った梅の木は、一夜にして大宰府まで飛んできた、と伝えられるところからだそう。「飛梅」と名付けられた梅の木が、御神木として大事にされています。

湯島天満宮へのお礼参りで、時間の満ち引きを感じる

さて、あの賑やかだった冬の湯島天満宮への参拝から3カ月。子どもは希望する道に進み、今度は一人で湯島天満宮へお礼参りに行きました。

同じ境内が、こんなにも静かに見えるのが不思議です。初穂料3000円から正式参拝をして、だるまさんの柄の絵馬を納めることもできるのですが、本人が不在なので、まずは親からの報告と感謝を捧げてきました。

新学期の季節とはいえ、人の数も絵馬の数も、3カ月前に比べると半分以下です。これまでもこれからも、そして1122年前に旅立たれた道真公のお話を知らなくても、それから約500年経って湯島天神が最初の形となったことを知らなくても、天神さまを訪れる人は、気づけばこういう潮の満ち引きのような祈りの時間の中にいるんだな、と感じます。

幼稚園から大学までいろいろ受験を体験し、そのたびにお願いごとをして、それが叶ったり叶わなかったり。今回は願いの通りになりましたが、通り過ぎてみると、どんな結果でもその先に道があったんだなと受け入れることができ、あらためてありがたい気持ちになりました。

帰り道には御徒町まで歩き、大好きな「まつうら食堂」で一人飲みセットでおでんとビールをいただいて、新たな始まりの1杯としました。

湯島天満宮(湯島天神)
御祭神
 天之手力雄命
 菅原道真公

東京都文京区湯島3丁目30-1
東京メトロ千代田線「湯島」駅 徒歩2分 他
開門時間:午前6時~午後8時
受付時間:午前9時~午後4時15分
授与所 :午前9時~午後7時

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