鳩森(はとのもり)八幡神社に参拝しました。千駄ヶ谷駅と北参道駅のあいだは、おいしいお店が多い一帯です。鳩森八幡神社前の交差点を通りかかるたびに気になりつつ、なかなかゆっくりお伺いできなかった場所です。
交差点から大鳥居をくぐると、すぐに大きな御神木があり、カラスが一羽、こちらを見下ろしています。
鳩森八幡神社はなんの神様?
鳩森八幡神社の御祭神は応神天皇・神功皇后の二柱です。
ある時、この地の林に多くの鳩が現れ、瑞雲とともに飛び去った――それが「鳩森」の名の由来と伝えられています。
八幡さまとして、勝負運・金運向上・家内安全のご利益で知られます。近年は将棋にちなんだ由緒も加わり、勝負ごとの信仰を集める神社です。
末社には三柱が祀られています。
冨士浅間神社 木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)
甲賀稲荷社 宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)
神明社 天照大神(あまてらすおおかみ)
大鳥居に向かって左手、本殿の正面にあたる場所に正面鳥居があります。こちらからまっすぐに本殿に向かう参道は手水舎も美しく整えられ、心地いい風が通っていました。
鳩森八幡神社、都内最古の富士塚に登る

鳩森八幡神社本殿で参拝を終えて、次に向かうのは、富士山ーー境内の富士塚です。実際の富士山を模して江戸時代に築かれ、登ることでお参りしたのと同じ功徳があるとされてきました。
鳩森八幡神社の「千駄ヶ谷の富士塚」は寛政元(1789)年の築造と伝えられ、都内に現存する富士塚のなかでも古い、東京都指定有形民俗文化財です。昔ながらの登山案内地図に心が弾みました。
炎天下でも、皆さん次々に鳥居をくぐって、山へ入っていきます。
下から見上げると、急斜面にゴツゴツした岩が続きます。確かに富士山です。
登山道は岩が組まれ、途中に一合目、二合目と刻まれた札があります。傾斜が急で、一歩一歩休みながら進みました。ぐるっと回りながら着いた頂上には富士浅間神社の奥宮。パッとひらけた視界のはるか下に境内が見えて、高いところに登った実感がありました。
鳩森八幡神社 将棋堂とおすすめのお守り
境内には「将棋堂」があります。日本将棋連盟の東京本部が近くにあった縁で、高さ1mを超える大きな王将の駒が奉納され、六角形の堂に納められていました。棋士の必勝祈願でも知られ、「棋力向上絵馬」がびっしりと奉納されていました。
よく見ると、堂の屋根の上に将棋盤の足の形をした飾り金物がついています。梔子(くちなし)です。看板の解説にはこうありました。
くちなしは口無しに通じ、助言無用の戒めからきていると古くから言い伝えられている
……助言無用。一人で考え抜いて闘う、将棋の厳しい世界が垣間見えて、背筋が伸びました。
おすすめのお守りは、将棋盤の模様が入った王手守と王手勝守。同じく人気があるのが、「大切な人を守り、滞りなく」応援する推守(おしまもり)です。紫・赤・緑・黄・青の5色があり、この日はちょうど、女性が赤の推守をいただいていく場面にであいました。
鳩森八幡神社の不思議なところ
ずっと不思議な感じがしていたのは、どちらの鳥居から入ってもぐるぐると回り続けられることでした。歴史と時間の循環の輪に入ったような、境内の落ち着きと親しみやすさがあります。
富士山を登頂して達成感と八幡さまの強さをいただき、御神木のありがたい木陰でひと休みして、そのときに応じて出たい鳥居から出る。満ち足りた、静かな強さをいただいた心地でした。次に向かう力がほしい、そんな気持ちのときにおすすめの神社です。
今回は大鳥居から出て、鳩森八幡神社の交差点から1分ほどで着く超おすすめのレストラン、HATONOMORI(鳩ノ森)のスパイスカレーへ。
ーーと思ったら、混んでいました。神社前の交差点のモンマスティーに戻り、少し待って冷たいミルクティーを買い、のんびり飲みながら北参道駅まで歩きました。
鳩森八幡神社へのアクセス
鳩森八幡神社 御祭神 応神天皇・神功皇后 住所: 東京都渋谷区千駄ヶ谷1-1-24 アクセス:JR「千駄ヶ谷」・都営大江戸線「国立競技場」 ・東京メトロ副都心線「北参道」 各駅から徒歩5分 参拝時間:自由(社務所は9:00-17:00)


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