荒祭宮のご利益・参拝方法は? 内宮で個人のお願いごとをする場所〜風日祈宮へ【三重・伊勢神宮】

三重

伊勢神宮の内宮では、御正宮で個人のお願いごとをしないのが習わしとされます。御正宮は日々の感謝を伝える場所。では、お願いごとはどこでするのか。

その答えが、内宮の第一別宮・荒祭宮(あらまつりのみや)です。

今回は朝5時開門と同時の早朝参拝で、御正宮から荒祭宮、そして風日祈宮(かざひのみのみや)へと巡りました。ふたつの別宮の由緒とご利益、参拝方法をお伝えします。

荒祭宮とは? 荒御魂とは?

荒祭宮は、内宮に十所ある別宮のなかで第一に位置づけられるお宮です。御正宮の北、石段を下りてまた登った先に鎮まります。

御祭神は、天照坐皇大御神荒御魂(あまてらしますすめおおみかみのあらみたま)。
天照大御神の荒御魂です。
社殿は御正宮と同じ神明造で、式年遷宮のたびに御正宮とともに新しく建て替えられます。
公式サイトによれば、祈年祭・神嘗祭・新嘗祭の奉幣の儀も、御正宮に続いて勅使が派遣されて同じように行われ、お供えされる神饌もほぼ同じものが用意されるそうです。
別宮のなかでも特別な格式を持つお宮です。

神道では、神様の御魂にふたつの側面があると考えられてきました。穏やかで調和に満ちたはたらきが和御魂(にぎみたま)、活動的で力強く、物事を動かすはたらきが荒御魂です。

同じ天照大御神でも、御正宮にお祀りされるのは和御魂、荒祭宮にお祀りされるのは荒御魂。
「個人のお願いごとは荒祭宮へ」と言われるのは、前へ進む力を与えてくださる荒御魂の御神威にあやかるため、とされています。

荒祭宮の参拝方法

内宮での参拝の流れは、

  1. 御正宮で、日々の感謝を伝える
  2. 荒祭宮で、個人のお願いごとをする

作法はどちらも二拝二拍手一拝。御正宮を参拝したあと、そのまま荒祭宮へ向かうのが自然な順路です。

御正宮から荒祭宮への道

御正宮の石段を下り、木々の間を登っていきます。この道そのものが、とても気持ちの良い空間です。

朝の荒祭宮は、太陽の光に満ちていました。天照大御神の荒御魂のお宮が光の中にある。そこにいられて、参拝できただけで、気持ちがすっきりと整えられていきました。

天照大御神の荒御魂、そして荒祭宮の位置付けについては、少し調べるだけでもいろいろなお話が出てきます。実際にお参りすると、確かに強いパワーを受け取る感覚があります。外宮で豊受大御神の荒御魂を祀る第一別宮・多賀宮と同じ構造を持つお宮です。

人生の転機や新しいことを始める際にお参りされる方が多いというのも、よくわかります。

風日祈宮とは?

荒祭宮からは、風日祈宮へ。神楽殿の前を過ぎ、島路川に架かる風日祈宮橋を渡った先に鎮まります。

御祭神は、風雨を司る級長津彦命(しなつひこのみこと)と級長戸辺命(しなとべのみこと)。風と雨は農作物の実りを左右するため、古くから大切にお祀りされてきました。

鎌倉時代の元寇の際には神風を吹かせて国難を救ったと伝えられ、それまでの風社から別宮へと格上げされた歴史があります。
毎年5月と8月には、風雨の順調と豊作を祈る風日祈祭が行われています。

橋を渡ると空気が変わり、風が抜けていきました。太陽の光が差す荒祭宮で力をいただき、風日祈宮で吹きはらい開いていただくーーそんな違いを感じました。

御朱印について

荒祭宮と風日祈宮に、御朱印はありません。内宮の御朱印は神楽殿でいただけます。

神宮で御朱印をいただけるのは、内宮・外宮のほか、月讀宮・瀧原宮・伊雑宮・月夜見宮・倭姫宮の7か所です。

荒祭宮へのアクセス

荒祭宮
 御祭神
  天照坐皇大御神荒御魂
住所:三重県伊勢市宇治館町1
 伊勢神宮内宮の神域内(御正宮参拝後の順路上)
所要時間:御正宮から荒祭宮・風日祈宮を含めて巡る場合、プラス20〜30分ほど
参拝時間:内宮に準ずる(午前5時開門-)

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