城山稲荷神社のご利益・見どころは? 小泉八雲も愛した石狐のパワースポット【松江】

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松江城を訪ねたときに、気になる神社がありました。城内にある、城山稲荷神社です。

松江城を見学してから徒歩すぐ、実際に訪ねてみると、そこは驚くほどの迫力と、どこか親しみやすい優しさが一緒にある場所でした。あまりに強い気配に触れ、最初は写真を撮ることもできないほどでした。

けれど参拝を終えるころには、少し怖いと思っていたお稲荷さんと、ふっと仲良くなれたような不思議な感覚がありました。

城山稲荷神社は、松江藩初代藩主・松平直政公が深く信仰した神社です。
また、文豪・小泉八雲が愛した石狐の神社としても知られています。さらに10年に一度のお祭り「ホーランエンヤ」は、城山稲荷神社の神様を船で運ぶ御神事です。

今回は、城山稲荷神社の御祭神や由緒、なぜ松江城内に稲荷神社があるのか、そして参拝後に起きた不思議な体験をご紹介します。

城山稲荷神社はなんの神様?

城山稲荷神社は、松江城の城山公園内に鎮座する神社です。松江藩初代藩主・松平直政公が、藩と城下の守護神として深く信仰したのがその始まりです。

城山稲荷神社の御御祭神は、稲荷大神である宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)と誉田別尊(ほむたわけのみこと)です。

城山稲荷神社のご利益は?

稲荷大神は「稲荷」という名の通り、もともとは稲や食物、五穀豊穣に関わる神様であり、時代とともに商売繁盛、家内安全、仕事運、繁栄の神様としても広く信仰されるようになりました。

誉田別尊は、第15代応神天皇とされる八幡神です。
八幡神は武家から厚く信仰され、厄除け、勝運、武運、国家鎮護の神様として知られています。

つまり城山稲荷神社は、稲荷信仰と八幡信仰が重なった神社。
商売繁盛や家内安全だけでなく、城と城下町を守る「守護」の力が強く感じられるのも、この御祭神の組み合わせを知ると納得できます。

なぜ松江城内に稲荷神社が?

城の中に稲荷神社があるのは少し不思議に思えますが、江戸時代の城にとって神社は、単なる信仰の場所ではなかったようです。
城を守り藩を守り、城下町の平穏と繁栄を祈る、火伏せの神として火事から守る、さらには精神的な守護の中心でもあったーー境内に立つと思わずそう思わされるような、ただ「商売繁盛のお稲荷さん」というだけではない、古くて強い守りの気配があります。

徳川家康の孫である直政公が松江に入ったのは、寛永15年(1638年)。城内にはもともと八幡社が祀られていましたが、直政公は夢のお告げを受け、稲荷大神を勧請したと伝えられています。その後、城内の八幡社と稲荷社が合わせて祀られ、現在の城山稲荷神社へと続いています。

これまで、稲荷神社には簡単にはふれてはいけないパワーがある感じがして、少し緊張する場所でした。実際、城山稲荷神社の鳥居をくぐったとたん、あたりには張り詰めた気配がみなぎっていました。さらに長い石段を上がって門から本殿エリアに入ると、あまりに強いパワーに圧倒され、写真を撮ることもできませんでした。

本殿には、松江の名工・小林如泥作と伝わる木彫りの神狐も納められています。周囲にはかつて2000体を超える石の狐像が並んでいたそうです。「玉を持つ石狐を見つけると願いが叶う」という言い伝えがあり、パワースポットとしても人気を集めています。

城山稲荷神社は小泉八雲、ラフカディオ・ハーンゆかりの地としても知られています。八雲も境内の石狐を好み、散歩や通勤の途中にしばしば立ち寄ったと伝えられています。小泉八雲がとくに愛したという石狐にもご挨拶できました。

城山稲荷神社の船神事・ホーランエンヤとは?

城山稲荷神社を語るうえで欠かせないのが、松江の大祭「ホーランエンヤ」です。

ホーランエンヤは、10年に一度行われる船神事で、正式には「松江城山稲荷神社式年神幸祭」といい、城山稲荷神社の御神霊を、約10キロ離れた東出雲の阿太加夜神社へ船でお運びし、五穀豊穣や商売繁盛、地域の安全、繁栄を祈る神事です。

松江城の近くにある歴史館の裏にあるホーランエンヤ資料館には、実際の船が飾られていました。豊作や繁栄を祈るこの船神事は、日本三大船神事の一つともいわれ、城山稲荷神社が松江の信仰と歴史の中心にあることがわかります。

城山稲荷神社での不思議な体験

本殿の参拝を終え、周囲を一周し終わり、ふたたび本殿前に戻ってきた、そのときでした。

急にざーっと雨が降ってきました。何か明るい雨で、境内全体が水で清められるようです。そのまま急いで階段を降り、鳥居から外に出た途端、雨が上がり日がさしてきました。ご挨拶を受け取っていただいたように思えて、とてもありがたい時間でした。

今まで少し怖かったお稲荷さんと、少し仲良くなれたような気持ちになって、次の目的地、小泉八雲の旧居へと向かいました。

城山稲荷神社へのアクセス

城山稲荷神社
御祭神
 宇迦之御魂神
 誉田別尊
住所:島根県松江市殿町 477
アクセス:JR松江駅から松江レイクラインバス「国宝松江城(大手前)」
「小泉八雲記念館前」下車徒歩約10~15分/松江城から徒歩約7分
参拝時間:境内自由

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