鳥取・宇倍神社のパワースポットはどこ? 五円札ゆかりの金運守と朝の授与所【因幡国一宮】

中国

参道が気持ちいいですよ。そう勧められて、宇倍神社に参拝しました。鳥取駅からタクシーで15分ほど。伺ったのは朝でした。鳥居の前に立ってすぐ、ああ、来られてよかったと思わされました。柔らかい光が、参道を囲む森いっぱいに満ちていました。

日本で初めてお札の図柄になったことから金運のご利益で知られ、山陰を代表するパワースポットといわれる神社です。でも強い一点を探しに来たはずが、いちばん残ったのは、場所そのものの清らかさでした。参拝のポイントを、順にご案内します。

宇倍神社とは

宇倍神社は因幡国の一の宮です。公式サイトによれば、その格はかなり古くまでさかのぼります。

宇倍神社は、孝徳天皇大化4年(648)の創建と伝えられ、平安時代にまとめられた延喜式では鳥取県で唯一の名神大社、また一の宮として信仰を集め、明治4年に定められた制度により国幣中社に列せられました。 (宇倍神社 公式サイト)

一の宮は、その国でもっとも社格の高い神社を指します。稲葉山の西南麓に鎮座し、鳥居の下から見上げると、森の中に美しい石段が続いていました。鳥のさえずりを聞きながら一気に登り切ると、急に開けた広い境内の空気はいっそう澄んでいて、余計なものがすっきりと引いていくようです。

宇倍神社のパワースポットはどこに?

本殿は、全国の神社で初めてお札(五円札)の図柄になったことから、金運・商売繁昌のパワースポットとして知られています。

御祭神は武内宿禰命(たけのうちのすくねのみこと)です。多くの天皇に大臣として長く仕え、360余歳まで生きたとも伝わることから、長寿・健康の信仰も集めています。

本殿の裏手、さらに石段を上がった亀金岡(かめがねのおか)に、双履石(そうりせき)があります。

本殿の後ろ、亀金岡と呼ばれる所に、御祭神 武内宿禰命が双履を残し、360余歳でお隠れになられたと云われています。ここが、御祭神終焉の地であり、双履石と呼ばれ現在まで伝わっています。 (宇倍神社 公式サイト)

御祭神の霊跡と伝わる、二つの石です。境内でひときわ高い場所にあり、説明の札には「当社の原点」と書かれていました。この石は古墳の一部とも伝えられています。石の前は、確かに気持ちのいい場所でした。でもそれよりも境内全体の澄み方のほうが、私にはずっと大きく残りました。

國府神社ーー六社を束ねた、古いお社

双履石から見下ろせるすぐ隣、境内の左手に、國府(こう)神社がありました。社務所と徴古館の並び、本殿から少しはずれた位置に、古びた佇まいで建っています。別のお宮かと思うほどの存在感でしたが、これは宇倍神社の境内社です。

もとは宮下神社といい、建御雷神と宇迦之御魂命を祀っていました。大正7年に近隣の六社を合祀して、國府神社に改まったと伝えられています。合祀後の祭神は、日本武尊、武内宿禰命、伊弉諾尊、菊理姫命ほか十柱。由緒をたどると総社跡ではないかという説まであり、こちらも底が深そうでした。六つのお社の時間が、一棟に重なっているからです。

宇倍神社、おすすめのお守りは?

双履石と國府神社への参拝を終えて拝殿の前に戻ると、社務所はまだ閉まっていました。朝早く、お掃除の最中だったのです。

お守りの模様だけでも拝もうと、ガラス越しに授与品を眺めていました。すると御神職がその手を止めて、授与所を開けてくださいました。掃き掃除の途中に、大丈夫ですよ、と笑顔で。

五円札ゆかりの金運守、砂丘の朝日の開運守

開けていただいた授与所で、三つ授かって帰りました。鳥取砂丘に昇る朝日をあしらった開運守、金運守、そしてカメのステッカーです。

金運守には、この神社ならではのゆかりがあります。

現在の社殿は、明治31年に完成しましたが、翌32年には全国の神社では初めて、御祭神である武内宿禰命の御尊像と共に五円紙幣に載せられ、以後大正・昭和と数回当社が五円・一円紙幣の図柄となりました。お金に御縁があり、商売繁昌の神様として全国からの参詣が絶えません。 (宇倍神社 公式サイト)

全国の神社で初めて紙幣の図案になった――そのゆかりが、そのまま金運守になっています。砂丘の朝日の開運守も、この土地でしか持ち帰れない一体で、一緒にいただきました。カメの模様は、宇倍神社の社紋が亀崩しの紋であること、そして御祭神終焉の地・亀金岡にちなんだものです。ステッカーの絵柄は、現代風のかわいいカメでした。

満たされた気持ちで駅に戻る帰り道、いちばん思い返したのは、朝の光と、掃除の手を止めて窓を開けてくださった御神職の丁寧な佇まいでした。

鳥居からまっすぐな参道、高い双履石まで一筋の光が貫かれているような場所での、背筋が伸びる参拝となりました。自分に喝を入れたい時、まっすぐなパワーを受け取りたいときに、おすすめしたい神社です。

宇倍神社の秋祭は9月21日

9月21日に、宇倍神社で秋祭「うべのてらす」が開かれます。御神事は10時から。県指定無形民俗文化財の麒麟獅子舞の奉納、和太鼓の演奏、巫女の着付け体験などもあります。

宇倍神社へのアクセス

宇倍神社(うべじんじゃ) 
 御祭神:武内宿禰命
住所:鳥取県鳥取市国府町宮下651
アクセス:JR鳥取駅から車で約15分/JR鳥取駅からバスで約15分「宮ノ下」下車、徒歩約7分
参拝時間:自由(授与所 9:00-17:00/祈願受付 9:00-16:00 ※変更あり)

コメント

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました