埼玉のパワースポット、金鑚神社とは? 御神体は? 大國魂神社とのつながりとは? おすすめ参拝コースとは?

神社

金鑚(かなさな)神社は、埼玉県北西部、武蔵野台地の奥にあたる神川町、
その静かな山あいにある神社です。

金鑚神社は、かつて「武蔵二宮」と呼ばれた古社で、旧官幣中社。
『延喜式神名帳』にも名を連ねる、由緒ある神社として知られています。
でも実際に訪れてみると、肩書きよりも先に伝わってくるのは、
山と岩、そして森そのものが放つ圧倒的な気配でした。

金鑚(かなさな)神社とは?

金鑚神社は、御嶽山(みたけさん)の麓に鎮座しています。
社名の「金鑚(かなさな)」は、古くは「金佐奈」とも書かれ、
刀の原料となる良質な砂鉄を意味する「金砂(かなすな)」に由来するという説が有力です。

ほかにも、火打金(ひうちがね)、砂鉄採集地を示す「鉄穴(かんな)」、砂金が採れた土地であったから、など、いくつもの説が残されています。

共通しているのは、この土地が「石」や「鉱物」と深く結びついていたということ。
金鑚神社は、農耕や都市の守護神というよりも、もっと地層の深いところにある信仰を今に伝える場所なのだと感じます。

実際、児玉郡一帯では、1994年の調査で約1380基もの古墳が確認されています。
人が暮らし、祈り、死者を葬ってきた時間の厚みが、この土地にはそのまま折り重なっています。

参道脇に当たり前のように立っているのは、高さ約18メートルの木造建築「多宝塔」。
天文3年(1534)建立と伝わり、国の重要文化財に指定されています。

境内にはほかにも、特別天然記念物の鏡岩、石仏群などが点在し、「県北最強のパワースポット」と呼ばれることもあるそうです。

けれどここで感じる力は、元気が出るとか、願いが叶うという種類のものではありません。長い時間、ここに在り続けたものが発する重さーー人の都合で説明しきれない存在感が、静かに満ちています。

金鑚神社の御神体とは?

金鑽神社の御祭神は、

天照大神(あまてらすおおみかみ)
素戔嗚尊(すさのおのみこと)
配祀神として日本武尊(やまとたけるのみこと)

とされています。

でも金鑚神社を知る上で欠かせないのは、この神社には本殿がない、ということです。

拝殿の奥にある標高約300メートルの御室山(御室ヶ嶽)そのものが御神体とされ、
山と岩に向かって祈る形式が守られてきました。

旧官幣社・国幣社で本殿を持たない神社は、この金鑚神社と、諏訪大社、大神神社の3社のみ。社殿を建てる以前の、自然そのものを神として仰ぐ信仰の形が、ここには残されています。

金鑚神社と大國魂神社とのつながりとは?

「金鑚大神」という名に、どこかで見覚えがある方もいるかもしれません。
実は金鑚神社は、大國魂神社(東京都府中市)に祀られている「六所宮」の一つです。

律令制の時代、国司が任地に赴くと、国内の主要な神社を巡拝する必要がありました。
しかし徒歩での移動はあまりに過酷だったため、
国府の近くに総社を設け、国内諸神をまとめて祀る制度が生まれます。
それが、大國魂神社の六所宮です。

社殿を持たず、山と岩に向かう金鑚神社。
人が集まり、祈りを一カ所に集める大國魂神社。

神山町と府中、距離にして80キロ、歩いて18時間26分(GoogleMap)。この二つが結ばれていることを知ったとき、大國魂神社、そして武蔵国という土地の成り立ちが立体的に見えてくる気がしました。

都市をまとめるには、人の手に負えない自然への畏れも組み込んでおく必要があった。
金鑚神社は、その足元を担う存在だったのかもしれません。

金鑚神社のおすすめ参拝コースとは?

拝殿でご挨拶をしたら、徒歩20分ほどという奥宮を目指します。
両脇に続く石仏や歌碑などに応援されつつ、長い石段を上りきった……と思ったあたりに、地すべりによって1億年前の地層がそのまま現れたという「鏡石」が現れました。

そこを過ぎ、奥宮の看板に従って進むと、最後は少し急な山道に。
登り切った先に、突然、大きな岩の御神体と関東平野が見渡せる、開けた眺望が現れます。

遠くに見える筑波山や榛名山を拝みながら、この場所に願いを託したくなる、というより、流れる時間に自分も溶けていくような感じがしました。過ごすうちに森も岩も景色もぐっと近くに感じられてくる、そんな場所です。

往復で小一時間ほど。山を降りた後は、車で10分ほどの「みかほ茶屋」のおっきりこみと、「かんなの湯」の広々とした温泉でひと息つくのがおすすめです。
にごり湯が好きな方、女子旅の方は、「温泉と発酵 おふろcafé 白寿の湯」で「俵や御膳」をのんびりいただきながら過ごすのも楽しいです。

金鑽神社
御祭神
 天照大神
 素戔嗚尊

住所:埼玉県児玉郡神川町大字二ノ宮751
アクセス:
JR高崎線 本庄駅 または JR八高線 丹荘駅から
朝日バス(神泉総合支所ゆき)ー新宿(しんしゅく)バス停下車
徒歩20分
関越自動車道本庄児玉ICより約20分(駐車場あり)
開門時間:9:00-16:00

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